中医薬薬膳学に基づく「薬膳レシピ」を紹介します。レシピは日本中医食養学会が作成しております。
毎回食材についての効能等もご紹介しておりますので、食材に関しての知識も身につきます。
「レシピを見る」をクリックしていただくとPDFファイルが開きますので、そちらをダウンロードしていただき、お客様に配布する等ぜひご活用ください。

日本中医食養学会

1994年に「国立北京中医薬大学日本校」を母体として発足。
健康に生活する上で重要な課題「食養」の研究と「薬膳」の普及を目的に、「薬膳のプロ集団」として活動。薬膳メニューの開発、各種薬膳講座の開催や講師派遣などを行っている。
「薬膳初級講座」を開設。「薬膳アドバイザー」・「中医薬膳指導員®」・「中医薬膳調理師」の資格を認定し、薬膳指導者を育成している。

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日本中医食養学会
白菜とアーモンドのサラダ

白菜とアーモンドのサラダ

白菜の日本での歴史は意外と浅く、1875(明治8)年の東京・吉原博覧会で山東白菜が紹介されたのが最初だと言われています。

山芋と黒豆の甘酢漬け

山芋と黒豆の甘酢漬け

山芋がかわいく、箸休めにもぴったりの一品。
山芋と黒豆は腎を養うので毎日少しずつでも食べたいものです。

白きくらげのポンチ

白きくらげのポンチ

白きくらげは、中国では「銀耳」とも呼ばれています。楊貴妃が好んで食べたといわれ、体を潤すとされる白きくらげは、薬膳に親しんでいる方にとってとても魅力的な食材です

鴨肉のローストいちじくレーズンソース

鴨肉のローストいちじくレーズンソース

鴨肉は涼性の肉です。『薬膳』(伍鋭敏、袁永端編著)には「陽気虚弱(寒さをおそれる、元気がない、無力、冷え症、勃起障害など)の人は鶏を食べた方がよいが、陰虚内熱(微熱感、手足の裏に熱がある、のぼせやすい、大便秘結(便秘)、寝汗、遺精、のどがかわく、口渇など)の人は鴨を食べたほうがよい」と書かれています。

なすとサフランはと麦のサラダ

なすとサフランはと麦のサラダ

はと麦茶や最近はシリアルなどでもよく見かける様になりました。中国でははと麦のスープを幼児にのませると、病気にかかる事も少なく発育がめだって良くなると言われていました。

みょうが豆腐

みょうが豆腐

暑い夏は、冷たいものを取り過ぎてしまう事がよくあります。脾は温を好む臓ですので、温性のみょうがを薬味や汁物、あえ物などでうまく取り入れましょう。

いかとグレープフルーツサラダ

いかとグレープフルーツサラダ

いかには補血や調経など、血に関係する効能があります。『中医薬膳学』(中国中医薬出版社)には「【性味帰経】鹹、平。入肝、腎経【効能】養血滋陰【主治】血虚経閉、崩漏、帯下」とあります。

鱸のポワレそら豆ソース

鱸のポワレそら豆ソース

そら豆(蚕豆)は『本草綱目』に「性味が甘酸辛で平。開胃、和臓腑」と記され、『中医薬膳学』(中国中医薬出版)には「甘、微辛、平、脾胃経、健脾利水、解毒消腫」とあります。梅雨の時期、脾の傷つきやすい季節に上手に取り入れたい食材ですが、食べ過ぎると便秘し易くなると言われています。

芹(せり)のスープ

芹(せり)のスープ

せり科の生薬は、肝経に帰経します。崔禹は「味は甘く、性質は、少し冷やす作用があって、毒はない。小便を出やすくして、浮腫のための腹張をなくす」と言い、孟詵は「芹を食べると精神力を強くして力が出るようになり、石薬の毒を、無毒にする」と言っています。

牡蠣と韮の卵炒め

牡蠣と韮の卵炒め

韮は別名を「起陽草」といい、昔から体を温め、精力増進に効きめがあるとされています。陽を補い、冷えによる下痢・便秘、頻尿、寒さから体を守るとされ、韮粥にして食べられていたようです。また種は、温腎壮陽、固精の作用があるとされています。

ゆり根の甘煮 柚子風味

ゆり根の甘煮 柚子風味

ゆり根は肺を潤し、乾いた空気から肺を守ります。咳を鎮め、またイライラを鎮めてくれる食材として知られています。鱗片をさっとゆでるか蒸して乾燥したゆり根(百合)が中薬では使われています。

蓮根と梨のスープ

蓮根と梨のスープ

蓮根は、火をしっかり通したものと、生または生に近い状態のもの(シャキシャキとした歯ごたえが残る程度に火を通したもの)とでは作用が変わります。肺熱を冷ましたい時は生や生に近い状態のものがよく、健脾、止瀉などの効能を求める時は火をしっかり通したものがよいようです。